壁紙についたタバコのヤニを落とす

最近、たばこを吸える場所が街の中では少なくなりました。
喫煙者であれば、「せめて家では自由に吸いたい」と思うもの。
ですが、部屋の壁紙が黄色く変色して行くのは見るに堪えがたいものがありますね。
たばこを吸う場所をキッチンの換気扇の前だけと決めている方もいらっしゃるでしょう。

さて、既に変色を始めた壁紙をきれいにすることはできるのでしょうか。
結論から言うと、「完璧に元通りの色にすることはできない」というのが正解です。

最も普及しているのがビニールクロス。
「ポリ塩化ビニール」でエンボス加工（デコボコ）を施してあるものが大多数ですので、
洗剤を使用してもそのデコボコの中に汚れがとどまってしまうのが本当のところです。
ですが、完璧ではないにしろ、お掃除する方法はないのでしょうか。

タバコのヤニを落とす方法

重曹水を使う方法があります。直接壁紙にスプレーすることは避けてください。
水分で壁紙が剥げてきてしまうことがあります。
雑巾に含ませ、汚れに重曹水を染みこませるようにゆっくりと拭いてください。
水拭きとから拭きとを忘れないように。

セスキ炭酸ソーダや、中性洗剤、オレンジオイル配合の洗剤でも同様です。
直接スプレーすると先のように壁紙自体を傷めてしまうこともあり得ますし、洗剤がかかった部分だけの汚れが落ち、液だれの跡がくっきり…ということも。
雑巾に染み込ませて丁寧に拭く方法がベストです。
お掃除しているつもりで、逆に汚れの流れ落ちた跡が残ってしまうのは気分の良いものではないですね。

拭いたところだけある程度は汚れが落ちますから、どうしても拭いていない部分との色の違いが出てきてしまいます。
天井の壁紙までを考えると、一部屋を仕上げるのにかなりの時間を要しますので、気長に作業をするつもりでいてください。

また、近年は健康志向のため、多孔質の壁紙も発売されているので、そういったものの場合、更にお掃除は難しくなるでしょう。
お掃除にかかる時間や手間、体力を考えると、専門家に依頼する、程度によっては思い切って張り替えてしまうなどがよいでしょう。